SHINOMIYA Laboratory

自然環境モニタリングシステム

 自然環境下において水質や土壌試料中の複数項目を測定できるヘテロコア光ファイバ化学センサを開発し、光通信ネットワークにこのセンサを挿入することにより、情報伝達機能と計測機能をダイレクトに融合させた遠隔地モニタリングシステムの構築を目指しています。近年、水・大気の汚染や様々な気象変動による土壌などの環境の悪化が、植物の生態系に深刻な影響を与えています。生態系を持続可能な状態に維持するためには自然環境のリアルタイムモニタリングが必要不可欠です。しかし、現状で行なわれている遠隔地での採取調査は測定間隔が長くなるため、自然状態のリアルタイル計測は行なわれていない、一方、既存の電気センサは多項目同時計測とネットワークへの組み込みが困難であるため、広領域モニタリングには不向きです。

本テーマでは、特に自然環境下において水質や土壌試料中の界面活性剤と湿度を遠隔地で測定できるシステムの構築を目指しており、光通信による情報伝達機能と計測機能を融合させた新しい技術を開発しています。